腰痛の激しい痛みを軽減させるアイテムに「コルセット」があります。
コルセットは腰の動きを固定させるので、激しく動いた場合の腰の痛みを軽減させる効果があります。
腰椎椎間板ヘルニアの治療でも医療用のコルセットが使われる場合もあります。
痛みが強くて生活に支障が出る場合は、コルセットを上手に使うことが大切です。
コルセットを上手に使うための方法を紹介します。
コルセットを使用するタイミング
急性期のコルセット
コルセットは痛めた腰の安静を保ち、腰椎を安定させる効果があります。
ぎっくり腰になった直後など、なるべく腰を動かさない方がいい時期(急性期)には硬めのコルセットが有効。
正しい姿勢でいることを助け、腰が動きすぎるのを防ぎます。
急性期以降のコルセット
急性期を過ぎ、痛みがある程度軽減した後であれば、コルセットを使う必要はありません。
コルセットで腰を固定しすぎると、腰痛の改善に逆効果になってしまうことがあるからです。
最新の腰痛治療では、腰を安静にしすぎるよりも、積極的に動かす方が治りが早いといわれています。
どうしても使いたい場合は、柔らかい材質で、締め付け過ぎないコルセットを着用しましょう。
コルセットの使いすぎに注意しよう。
ぎっくり腰の直後に、コルセットを装着すると腰の痛みが軽減されるからと言って、ずっとコルセットを使いっぱなしにすると、逆に腰痛の治療を遅らせてしまう可能性があります。
コルセットを着けていると動きにくなるため、どうしても運動不足になりがち。腰の動きが固定されるので、腰や背中の筋肉が衰えてしまう可能性もあります。
腰回りの筋肉が衰えると、腰痛の治りが悪くなる可能性があるのです。
コルセットを着用したからといって腰痛が治るわけではないですし、装着する時間長いと腰痛の完治が遅れることがあります。
コルセットを多用するのは1か月~2か月程度にしておくのがオススメ。ただ、使用する期間については個人差があるので、独断で決めるのではなく、担当医や理学療法士に相談して決めた方がいいでしょう。
もし腰痛の症状が落ち着いて来たら、1日中使うのではなく、外出中だけ使う、運動するときだけ使う、などルールを決めて使いましょう。
筋トレなどの「運動療法」と併用して行えば、腰痛の治りも早くなるかもしれません。
コルセットの種類
コルセットには布製の柔らかいタイプのものと、プラスチック製の硬いタイプのものがあります。
柔らかいタイプのものは腰を固定しすぎないので扱いやすく、様々なタイプの腰痛に使用できます。ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなどの急性腰痛にも、慢性腰痛にもオススメです。
プラスチック製の硬いタイプのものは、骨折の時に装着するギプスのようなイメージで使用します。ガッチリと腰を固定して動かなくすることで、腰骨の再生を促します。
固いコルセットは圧迫性骨折が原因の腰痛などに使われます。
自分でコルセットを買う際には、柔らかいタイプのものを選べば、幅広い腰痛に対応できるのでオススメです。
ただ症状や程度によって使い分けることも大切なので、医療機関に相談するのも有効です。
コルセットを使う際にやってはダメなこと
コルセットは体に合うものを使う
コルセットの大きさは自分に合ったものを使います。大きすぎはコルセットの効果がなくなってしまいますし、小さすぎは腹部や腰が圧迫されて負担になってしまうでしょう。
眠るときは使用しない
腰が痛くて眠れないからと言って、布団に入ってからもコルセットを装着するのは絶対にやめましょう。
コルセットを装着したままで眠ると、うまく寝返りを打つことができません。一晩中仰向けの姿勢で眠ると、内臓た脂肪の重さによって腰が潰されてしまいます。
腰の筋肉が炎症を起こしてしまうかもしれませんし、腰痛がさらに悪化してしまうでしょう。
コルセットはあくまでも腰の動きをサポートする働きしかありません。腰の痛みを軽減する効果はありませんが、上手く使うことで腰痛の治療や痛みの軽減に効果を発揮します。
使いすぎに注意して、適切なタイミングで自分にフィットしたコルセットを使用しましょう。
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